現在、地上で超高エネルギーγ線を観測するために、世界では 10mから17m口径のチェレンコフ望遠鏡で観測するいくつかの計画が進行している。 しかし、今後はより遠方の宇宙からやってくるγ線を 捉えるために、更なる大口径のチェレンコフ望遠鏡が必要であろう。

この研究では、30mという大口径のチェレンコフ望遠鏡を用いたときにγ線、 陽子、電子、ミューオンなどがどのように撮像されるかをシミュレーションで 調べた。ただし、30m口径のチェレンコフ望遠鏡の光学系はどのようなものが よいかは未定であるので、ここでは収差のない理想的な光学系を仮定して計算した。 この結果、このような大口径望遠鏡を用いると10-100GeV領域のγ線も検出可能である ことがわかった。